昨日の夕食は、久しぶりにお好み焼きだった。
暑さ1センチの古い鉄板で焼くので、けっこうおいしい。
具をひろげ、ひっくり返して、ソースをつけ、切り分けるのは私の仕事。
私は、奥さんと小中井君の皿に配り、残ったのを鉄板で焼きながら、コテで一口大に切りながら食べてゆく。
「お父さん、ひっくり返すコテと、食べるコテを替えてくれん」
小中井君が言い出す。
「なんでや」
「なんでて…、お父さん、コテをなめながら食べるから」
「ええがな」
奥さんがさっさと別のコテを出してくる。
ちょっと気まずい沈黙。
「そうゆうたら、お父さんのおじいちゃん、膝の上のお父さんに、口でクチャクチャした食べ物を口移しで食べさしてたんやろ」
そういう話を母に聞いたことはあったが、覚えはない。
「嫌やったと、この間おばあちゃんが言ってたよ。それもまたお父さん、嬉しそうに食べに行ってたんやって」
私のコテからそこまで話がゆくのかなと思いながら、息子のYに子供ができたら、嫁の前でやってやろうと心密かに決心したことだった。
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